「きゃああああっ!!!」
志保利の悲鳴が、モニターから響く。
遂に、彼女を護っていた結界が砕け散った。
これを機に、周囲に群がっていた妖怪達は、追い詰める様にジリジリと忍び寄る。
中央に放置された志保利には、最早逃げ場が無かった。
「おい!まだ特設会場のシールドは解けないのか!!」
「ひぃっ、わ、私は知りませんーっ!し、しかし、恐らくは、解けないかと・・・っ」
怒りの形相の蔵馬に詰め寄られ、小兎が幽助の胸に顔を埋めながら答える。
極悪妖怪と呼ばれた妖狐に睨み付けられれば、それは勿論、恐ろしい。
「で、でもよぉ・・・アレ、マジでヤバイんじゃねぇか?」
「だから焦っているんだ・・・!!」
「ぅお、お、落ち着けって・・・」
ギッと金色の瞳で睥睨され、幽助はギクリと肩を揺らす。
何千年も生きた狐の本気は、随分と心臓に痛い。
そんな事をしている間にも、志保利には、徐々に徐々に命の危機が迫っている。
「嫌っ・・・嫌っ・・・」
ズリズリと尻餅をついた状態で後退りをする志保利。
彼女の身体は異常な程にガクガクと震え、顔は蒼白く褪めていた。
黒目がちな瞳から、ポロポロと大粒の涙が零れ落ちる。
「っ志保利!!」
蔵馬が、握り拳を作りながら、叫ぶ。
掌には爪が食い込み、真っ赤な血が彼の指を伝う。
「く、蔵馬選手っ、血が・・・」
「・・・ダメだ、全っ然聞いてねぇ・・・」
小兎が心配して声を掛けるが、蔵馬は反応を示さない。
これは、先程の飛影と同じ状況だな・・・と、幽助は冷や汗を流した。
また、結界を張る準備をしておいた方が良いかも知れない。
「よぉ、飛影・・・」
「何だ」
「・・・って、お前、もう結界張ってる・・・?」
「ああ。念の為な」
「・・・・・仕事の早ぇ奴」
娘に害が及んでいなければ、本当にクールな男だ。
と、幽助はある意味感心にも近い気持ちで飛影を見遣る。
そして、自分も一応、強めの結界を張る為に、妖気を少しだけ解放させた。
「ひっ・・・」
志保利がビクリと揺れる。
一匹の妖怪が、こちらへ突進して来たのだ。
思わず、地面へと倒れ込む。
そのお陰でその妖怪を回避する事は出来たが、それでも、状況は何ら変わらない。
周囲の妖怪達は、楽しむ様に志保利を囲む。
「あ・・・あ・・・・」
絶望の色が、志保利を支配する。
だが、辛うじて、まだ、足は動く様子だった。
「志保利!逃げろ!!逃げるんだ!!!」
それを見て、蔵馬が必死の思いで叫ぶ。
勿論その声は伝わっていない筈だが、志保利の足が、微かに動く。
そして、有りっ丈の勇気を振り絞り、駆け出した。
身体の小さい志保利は、巨漢な妖怪達の合間を風の様に縫う。
まさか逃げ出されると思っていなかったのか、対戦者達は、一瞬呆気に取られた。
だが、やはり、人間の少女。
スピードは遅く、足も細く短い為に、中々妖怪達と距離を広げられない。
それに加え、死の恐怖に脅かされながら走っているのだ。
足は思う様に動かず、まだ、身体はガクガクと震えている。
気持ちだけが先走り、足が付いて行かない。
更にこの特設会場。
久しく使われていない丘を無理に使っているのだ。
整備もされていない、デコボコな地面は、何とも走り辛い。
あっと小兎が声を上げた瞬間、案の定、志保利は転ぶ。
「う・・・・っ」
擦り剥いた膝から、血が流れる。
だが今は精神が緊張し、痛みを感じる事が出来ない。
心臓は突然の運動にバクバクと激しく。
口内や喉は、カラカラに張り付いていた。
それなのに、嫌な汗だけは、全身を伝う。
「い、いや・・・・いや・・・・っ」
舌が張り付いて、上手く言葉が出ない。
けれど、ただ、恐怖への否定は、心から溢れている。
まだ齢10の、人間の少女。
こうして転んだ事で、逃げる意志も、助かる希望も、全てが一気に崩れ去る。
転んだ状態で動かなくなってしまった志保利に、蔵馬は取り乱した様子で実況席の硝子を叩いた。
途端、その硝子に、バリンと皹が入る。
一応コレは、強化硝子なのだが・・・と、小兎はそちらに蒼褪めた。
「っ・・・・おい!どうにかならんのか!!」
「ひぃ!わ、わかりません!こ、これは本当に命を懸けて行うバトルですから、救済措置は・・・」
「チッ・・・」
言い辛そうな小兎。
確かに、元々争いを好む者達の為に用意された余興。
命を落とすのが嫌なら、初めに辞退すれば良いだけの話し。
それにまさか、人間の少女が参加するなど、思いも寄らないのだから。
だから、今は、指を銜えて見ているしか、術は無い。
「い、いやぁぁぁ!!!」
彼女に追い付いた一匹の妖怪が、下卑た笑いを浮かべながら近寄る。
その手には、志保利の頭くらいなら軽く割ってしまうであろう、大振りな斧が握られていた。
散々脅かされ、心がボロボロになった彼女の生気を奪うには、十分過ぎる恐怖。
志保利は瞬きをする事も忘れ、抜け殻の様に座り込む。
それは何処か生きる事を諦めてしまった様に取れ、蔵馬は、思わず妖気を全て放出する。
「きゃあああ!!!」
「うぉ!!?ばっ、蔵馬ぁ!!」
ゴォッと、突風となって吹き付けた妖気。
それに、小兎は驚いて悲鳴を上げ、幽助もつい後退りをした。
いや、結界を張っているので、特にダメージは受けなかったのだが・・・。
それにしても、志保利。
ここで何とかしないと、本当にここで殺されてしまう。
そうなった場合、蔵馬がどうなってしまうのか。
幽助にとっては、それも心配事の1つだった。
「ひ・・・・・」
妖怪が、その斧を高々と振り上げる。
焦らす様に真上でその斧を止め、再び、志保利を見て笑った。
何十分とも、何時間とも取れた、その沈黙。
それが遂に、破られた。
「いやあああっ!!」
斧が勢い良く振り下ろされる。
志保利の、まだ小さい頭へと。
それが綺麗に下ろし切られ、ガゴッ!と、鈍い音を立てて、地面へと刃が突き刺さった。
思わず小兎が幽助に縋る。
見たくない。
見たくない。
あの様な小さい少女が真っ二つに切断された、無残な死体など。
気持ちが悪い程の沈黙が、一瞬にして訪れた。
そこへ突然、幽助が小兎のマイクを奪う。
「え・・・・」
『おいおい見ろよテメェ等!!湿気た面してねぇでよぉ!!!
モニターだよモニター!!志保利さんの死体なんざ、何処にも映ってねぇぜ!!!』
実況の出来ない小兎に代わり、幽助が叫ぶ。
それには蔵馬も飛影も、小兎も、会場も全てが一斉に注目した。
確かに、斧は映っているが、彼女の姿は何処にも無い。
小兎は幽助からマイクを貰い、まだ震える声で言う。
『か、カメラさん!志保利選手は何処にいますか!?追って下さい!!』
その言葉に、カメラがぐるんと動く。
そこには、今日は会場を沸かせてばかりいる、例の男の姿。
「ただいま志保利。1人にして、悪かったね」
数瞬の間を置いて、ォオォオォォオ・・・と、歓声の渦が沸き起こる。
またしても仲間の窮地に現れた彼の姿に、小兎は歓喜余って叫んだ。
『何とぉ!!!またしても、またしてもやってくれましたぁ!!!!
先程の花龍選手のピンチに駆けつけた時と同様!!これもまたギリギリの所で現れた!!!
狗守鬼選手ーーー!!!!!まさに奇跡!!!!素晴らしいタイミングです!!!!!』
小兎が腕を振り上げながら熱くマイクを握り締める。
幽助も、コレにはどっと疲れに似た安心感が襲った。
「ったぁく・・・・ホント、良いタイミングで来るなぁアイツは・・・」
自分の息子なのだが。と、モニターを見て呟く。
途端、ドサッ・・・と、物音。
何だと見ると、蔵馬が膝をついていた所だった。
どうやら安堵のあまり、身体の力が一気に抜けたらしい。
「お、おいおい蔵馬・・・平気かよ?」
「・・・あ、ああ・・・」
「ま、俺の息子が、やってくれたみたいだぜぇ?」
「・・・・・その様だな」
蔵馬が軽く笑う。
漸くいつもの調子に戻った様で、幽助も一安心をした。
まだ、声は、若干震えているが。
「・・・狗守鬼には、何か礼をせんとな・・・」
やれやれと言った様子で、蔵馬が言う。
飛影も何も言わないが、ふぅ・・・と吐き出した息が、安心を物語っていた。
「く・・・・すぎ・・・・さん・・・・」
小脇に抱えられた志保利が、信じられない様に呟く。
あの斧が振り下ろされた瞬間。
何秒と無かった、あの一瞬。
神憑り的なスピードで駆けつけた狗守鬼が、間一髪彼女を救ったのだ。
全く、計算された演出の様な救出劇である。
「遅れて悪かったね」
「あ・・・・あの・・・・」
「ん?」
「そ、そっち!そっちに・・・!!」
志保利が、震える指で示す。
そこには、新たな一匹の妖怪が、狗守鬼を襲おうとしていた。
だが狗守鬼は視線すらやらず、ヒラリと避ける。
その直後、妖怪を包んだ、眩いばかりの霊気の刃。
『おぉっとぉ!!狗守鬼選手が対戦者の一撃を避けた直後!!!
何処からとも無く出現した霊気に包まれ、一瞬にして掻き消えてしまったぁ!!!
こ、これは一体・・・!?』
小兎がヒートアップして叫ぶ。
それに合わせて、カメラも霊気の飛んできた方へと画面を向けた。
そこに居たのは、傷だらけの、けれど、しっかりと両脚で立っている美少女。
『何と!花龍選手、花龍選手です!!!
先程凍矢選手と死闘を演じ、狗守鬼選手と2人で行動をしていた花龍選手!!
霊力が回復し始めているのか、随分と調子が戻った様子です!!
その証拠に先程の霊気の刃!!彼だけでなく、他の対戦者達も巻き込んだ模様!!!』
「花龍、ナイス」
「・・・・・・・」
狗守鬼が、空いている方の手を軽く上げる。
そこへ、花龍の白い手がパチンと重なった。
ハイタッチと言うには大人しい、2人のコンタクト。
と、更に聞こえて来たのは、騒がしい花の声。
「はいはいはい退いて退いてーー!!!!爆発に巻き込まれるわよぉ!!!!」
「「「!」」」
つばきだ。
しかも、トレースアイを大量に投下しつつ、猛スピードでこちらに突っ込んで来ている。
「あの爆弾女・・・俺等まで巻き込むつもり?」
「・・・・・・・・・・」
「あ・・・あの・・・」
「仕方ない、避けるよ」
狗守鬼の言葉を合図とし、彼は志保利を抱えたまま、花龍と共に飛び上がる。
その飛び上がった直後、彼等が立っていた場所へとつばきがスライディングしながら着地した。
「ナイス狗守鬼君!グッドタイミング〜♪」
「馬鹿じゃないの」
「なぁんですってぇ!!馬鹿じゃないわよぅ!!」
「突っ込んで来るなよ。志保利もいるんだから」
「あっ、志保利ちゃあ〜ん!!無事だったのねぇ!!良かったっ、良かったよぉ〜〜!!!」
つばきが両腕を広げて、志保利へと駆け寄る。
志保利の方も狗守鬼から下ろして貰い、大人しくつばきの抱擁を受けた。
「ごめんねぇ1人にして。怖かったでしょぉ」
「は、はい・・・・でも、狗守鬼さんが助けてくれましたから・・・・」
「そっかそっかぁ、流石狗守鬼君ね!」
「お前は何の役にも立ってないけどね」
「うるさいわよぉ!!」
「そ、それに、花龍さんの結界が、最後まで護ってくれましたから・・・」
「そうよね、そうよね!花龍ちゃん、身体の方は・・・って、ちょっと傷だらけじゃない!!」
志保利の言葉に花龍を見たつばきは、そのボロボロな花龍の姿に、驚く。
「狗守鬼君!!ちゃんと護ってあげなさいよぉ!!」
「コレでも、駆けつけたんだけどね」
「ん〜〜〜・・・まぁ、狗守鬼君にも相手がいたから、仕方無いけどぉ・・・」
「・・・で?小瑠璃は?」
「ん?お兄ちゃんなら・・・・あ、来た!おーーーいお兄ちゃーーーん!!!」
つばきがぶんぶんと手を振る。
そこには、疲れた様子で飛んで来る、小瑠璃の姿。
「・・・・何でそんなに疲れ切ってんの」
狗守鬼が、呆れた様子で言う。
「・・・・つばきの投げた爆弾の煙や火花が、僕にまで飛んで来たんですよ・・・・」
「あぁん、ごめんねぇお兄ちゃん!」
咳き込む小瑠璃に、つばきが苦笑いしながら抱き付く。
彼女の後ろを飛んでいた小瑠璃は、全て被って来たらしい。
顔は少し、火薬で汚れていた。
『さぁ!!ここに来て狗守鬼選手・花龍選手・志保利選手・つばき選手・小瑠璃選手!
計5名が全員集合致しました!!!!そして、残る対戦者達も後僅か!!!!
ラストスパートを掛けて頂きましょう!!!!』
小兎が立ち上がりながら実況を挟む。
その声は聞こえていない。
聞こえていない筈なのだが
「よし・・・それじゃ、そろそろラストスパートと行く?」
狗守鬼が、同じ事を、呟く。
「そうね!ガンガン行っちゃうわよぉー!!」
「つばき・・・程々になさいね」
やる気満々のつばきが、腕を振り回しながら言う。
小瑠璃はそれを、冷や汗混じりに止めた。
「・・・・・・・・・・・・」
「志保利、俺に掴まってな」
「は、はい」
花龍は狗守鬼の隣に、無言のまま並ぶ。
そして狗守鬼は志保利を腕に乗せると、ふぅっと息を吐いた。
「あんまり時間掛けたくないからね。10分以内目標」
「いやぁねぇ、5分で十分よぉ」
「そう?じゃ、更に縮めて3分ね」
「カップラーメンですか・・・」
狗守鬼とつばきの言葉に、小瑠璃は額を押さえながら突っ込む。
「さ。カップラーメン出来るまでに、終わらせるよ」
その一言を合図として、中央に固まった5人は、一斉に戦闘態勢を取った。
それから、本当に3分。
いいや、3分と経たない内に、全ては終了した。
勿論、全員、無傷。
元から怪我をしている物を除いてだが、それでも、余りに呆気無く終わってしまった。
『す・・・素晴らしい・・・!!!
狗守鬼選手の宣言通り、本当に3分程で全てが終了!!!
見た所、意識のある対戦者は、誰一人としていない模様です・・・!!!
・・・・・・と、言う事は・・・・・・』
小兎が台詞を区切り、幽助を見る。
幽助も、軽く笑いながら見返して来た。
『チャレンジャー、5名全員生存!!対戦者200名全員ノックアウト!!!
よって、チャレンジャー達の勝利で、余興が終了となりました!!!!!!』
会場が、激しい歓声に沸く。
ビリビリと鼓膜を震わせるその狂騒は、実況席にまで伝わって来た。
「はぁ・・・ったく、ホント、やってくれたぜ・・・・」
幽助が、壁に凭れ掛けながら言う。
それは恐らく、自分の息子に向けての言葉。
「フン・・・・全く、下らん」
飛影も言うが、下らないと言っている割には、安心し切った顔。
娘の無事が、何よりなのだろう。
「・・・志保利・・・」
蔵馬も、両手をデスクにつきながら、溜息を吐く。
先程のおぞましい妖気も、スッカリ消え失せた。
『はーーい!!皆様!!インタビュアーの樹里でーーす!!』
突然、モニターに樹里の姿が映される。
ずっといないと思っていたが、どうやら会場外に避難していたらしい。
彼女が会場内に入っている所を見ると、シールドは解除されたのだろう。
『それでは只今より、200名とのバトルを勝ち抜いた5名に、
余興を終えての感想をお聞きしたいと思います!
えー、まず、狗守鬼選手から!如何でしたか?今回の余興は!』
マイクを向けられた狗守鬼が、無表情で数瞬考える。
そして、始まった時と同様、淡々とした調子で答えた。
「弱かった。皆殆ど、一撃で終わっちゃうしね」
『そっ・・・そ、そうですか・・・そ、それは、狗守鬼選手が、お強いからなのでしょうけど・・・』
樹里が冷や汗を浮かべる。
全く、この少年は本当に恐ろしい。と。
『え・・・えー・・・花龍選手は・・・あぁっ、傷だらけですね!大丈夫ですか?』
「・・・・・・・・・」
花龍は頷く。
そして、何も答えないまま、着衣の乱れを直し始めた。
『わ。わ。カメラさん!映しちゃダメですよ!!
えっとぉ・・・それでは次へ!えー、志保利選手、如何でしたか?』
慌てた樹里が、さっさと志保利へのインタビューへ移る。
それに、志保利はあわあわと混乱しながら回答した。
「と、とっても怖かったです・・・。でも、皆さんが、いつも護ってくれて・・・」
『そうですね、志保利選手、とても危険な目に合ってらっしゃいましたし』
「は、はい・・・でも・・・皆さんが、助けてくれたので・・・」
もじもじと俯いてしまう志保利。
なるほどー。と答えつつも、樹里は次につばきと小瑠璃へマイクを向けた。
『さぁ、つばき選手、小瑠璃選手は如何でしたでしょうか』
「うふふっ、楽しかったで〜す!!
何が楽しかったって、面白いお兄さん見つけちゃって、当分、退屈しなさそうっ♪」
「僕は、妹がこれと言った問題を起こさなかったのが、何より嬉しいですね」
「何よそれぇ!!!」
相変わらず対照的な2人に、樹里は苦笑いを浮かべる。
そして、これ以上何かを聞いても答えてはくれなさそうな雰囲気を見て取り、カメラへと向き直った。
『以上!チャレンジャー5名のインタビューでした!!
これより、そちらの会場へと帰還致しまーーす!!!』
『樹里さん!ありがとう御座いましたーーー!!!』
そこで、通信が途絶える。
その代わり、モニターには小兎の姿が映された。
まだ幽助・蔵馬・飛影が居座っており、相変わらず狭い。
『さぁ皆様!!血肉沸き踊る新企画!!如何でしたでしょうか!!!!
これより、熱き死闘を繰り広げたチャレンジャー5名がここに帰還致します!!!!
皆様どうぞ、彼等を割れんばかりの拍手で迎えて差し上げて下さいね!!!!』
小兎が、嬉しそうに伝える。
会場は、勿論、それに大きく奮えた。
今年導入された新企画、新たな余興。
色々アクシデントがありつつ、何とか、成功と言う形で、無事幕を下ろした。
END.
一応本編はコレにて終了。
後は後日談(狗守鬼編・花龍編)の2本。
皆様、もう少しお付き合い下さいませ。