『スキ・キライ』
腕が吹き飛んだ。
血飛沫が面白いように吹き上がる。
咄嗟に切断面を抑えながら、おれは相手を見据える。
メラメラと燃えあがるような妖気は今では天を突く勢いだ。
なんて奴だ。
おれ、ダメかも・・。
ふと、思い浮かんだ自分の最後を無理矢理否定するかのごとく、再び立ち上がる。
脚に力を入れ、ニヤリと笑い、地を駆ろうとした、その時。
ひんやりとした手がおれの肩を、恐ろしい力で引く。
「死ぬぞ。」
抑揚の全く無い、氷の城の主のようなその声は、
おれが慕ってやまぬ、鴉のものであったのだ。
タブーを破って、おれは義兄に会いに行く。
義兄に会えば、楽しいし、嬉しい。
ハートが温もるってぇのかな。
義兄は、おれに優しい。
もっとも、誰にでも優しい人なんだけどな。
黒髪がとても美しく、白い肌が煽情的で、赤い唇が悩ましい。
見た目は、妖艶と形容しても何ら過言ではないのだが、
その性格は、大変律儀で、生真面目で、ちょっと鈍臭い。
霊力に長けてる、妖怪と霊界人とのハーフだ。
父親は、なんとあの鴉。
もっともおれの親も鴉なんだけど、そのあたりは非常に複雑。
義兄と言ったけど、正確に言えば、違うのかも知れない。
メビウスの輪が、ねじれたところで、プツリと切れて、
ギリのところで、接触するかしないかってところ。
そんな感じの関係かな。
ところで、義兄・・小瑠璃はそんなことは、一切知らない。
自分のことを、まったくの他人と思って疑わぬ。
ちょっと悲しい。
月夜の晩。
櫂を操り、天空を疾走し、職務に勤しむ彼を掴まえるのは、
自分にとっては、困難なことではなかった。
彼の持つオーラ。
自分やそして鴉に共通する部分が少しばかり混入されているものだから、
それはまるで、小瑠璃が目印を引っさげて見つけてくれと言っているようなものだった。
「こんばんは。小瑠璃。」
櫂の後ろに無断で乗り込む。
「また、あなたですか。こんばんは。」
もう慣れたとでも言うように、ちらりとこちらに視線を配り、
そして前方に目を据える。
「ねぇねぇ、飯。晩飯でも喰いに行かない?仕事、終わったんだろぅ?」
おれの誘いに、その華奢な白い手を左右に振り、断りの意を示す。
「今日は、ダメですよ。このあと、狗守鬼と花龍ちゃんとつばきとで食事の予定です。」
そうなんだよな。
狗守鬼。
つばきは妹なので、仕方ないとして。
花龍って子は黙ってるばっかで、喋らないから良いとして・・。
狗守鬼だよな!やっぱ。
小瑠璃は何かと言うと、狗守鬼、狗守鬼と・・。
何?奴を好きなわけ?
なんだよ、それ。
いかにも純情そうな顔をして、いかにも恋愛に疎そうな態度とって。
実のところは、狗守鬼って奴が好きなわけ?
おれは、あいつがいけ好かない。
なんつーか、危険。
危ない奴だ。
わけわかんねーー。
妖力の凄まじさもさることながら、その性質だ。
口数が少なく、ぽつりとしか話さないけど、その一言が爆弾的だ。
小瑠璃とは、なんだか、それでも会話になってるように見えるのだが、
大抵において、うーーん、なんちゅうか、見下してる。
馬鹿にしてる。
いや、小瑠璃に対してだけじゃなく、全体的に奴は他者を馬鹿にしてる。
おれはそんな奴に無条件に腹がたった。
観察を続ける。
だが観察するにつれ、奴のむかつく口調は無関心からくるのだと理解した。
無関心から、言葉は少なくなり、必要最小限の単語しか発しない。
奴の無関心は、恐ろしいぞ。
妖力が凄まじいからこそ恐ろしい。
全開ってのをまだ見たことは無いのだが。
奴のあの冷えた眼。
おそらく奴には他者の命なぞ、これっぽちも意味を成さない。
どこでどうやって統制してるのかは知らないけれど、
奴がもし、その気になって暴れだしたなら。
世界が滅ぶ・・・と、おれはふんでる。
勿論、おれも負けてはいないけどね。
「だから、幻海のところに居るんだろうさ。」
って、鴉が言ってたけど。
あ。その後、鴉に頭蓋骨が陥没するくらいに殴られた。
また、行ったのか!ってね。
内緒にしてるつもりが、鴉には何でも話したくなっちゃって。
墓穴、しょっちゅう掘ってしまうのだ。
女みたいな彼だけど、あれで結構、力が強いのだ。
勿論、狐よりは劣るけど。
おれの顔が曇ったことに気付いた小瑠璃が、暫らくして、
「なんなら、あなたも来ます?」
と、訊いてくれた!!
一も二も無く頷くおれに、彼がくすりと笑ってくれた。
やった!!
今日は、彼の微笑みと、一緒のディナーをゲット!!
関係無い奴もくっついているけど。
「彼等に紹介しましょう。良い友達になれるといいですね。」
おれは、心の中で、狗守鬼はいいんだよ!友達なんかになりたかねーよ!
と、毒づきながらも
「わはは。」
と、笑って相槌をうつ。
小瑠璃が櫂の速度を上げる。
靡く黒髪の匂いをひとつも洩らさずに身体に取り込むように、
おれは鼻をひくつかせた。
彼が「何ですか?犬みたいに・・。」
と、また、笑う。
今日は、なんだかんだ言っても、やっぱ良い日だ!
和食の店であった。
一番に、つばきがおれ達を見つけた。
こっちこっちと手を振っている。
「あっれーー!?麒麟も一緒なんだー。」
あけっぴろげな声で言う。
「紹介します。彼は麒麟。なんて言うか、その、まぁ・・・知人・・・。」
なんで、知人なんだよ。
「僕の恋人。」って言ってくれないんだよ。
イライラしてたら、
結局「友達」で、片付けられた。
花龍は、箸を手に持ち、こちらをじっと見ていたが、無表情にぺこりと頭を軽く下げたくらいで
反応は殆ど無かった。
狗守鬼に至っては、視線すらよこさぬ。
つばきだけが、甲斐甲斐しく席を用意し、追加の注文を接客係に言いつけていた。
酒が運ばれてきた。
小瑠璃が、つばきにむかって、ほどほどにね。って言ってる。
気付けばこの兄妹が中心になってしゃべっている。
おれの知らない話しばっかだった。
浦飯さんがどうの。
飛影さんがどうの。
名前は耳にしたことがあるが、実際会ったことは無い。
どっちの世界でもだ。
会話に加われないのは、ちょっと悔しいが、寂しい思いはしないでいられた。
だって。
ホントに変なんだけど、狗守鬼と花龍もまた、相槌を打つ程度で、殆ど何も喋らないから。
こんなのと友達やってて、何が楽しいんだろうか。
おれは、付き合うとなると、濃密を望むほうなので、理解出来ない。
酔いがまわってきたつばきが爆弾発言。
「ねぇ、麒麟。あんたってさぁ、お兄ちゃんのことモノにしたいの?」
おれの耳の毛が逆立って、顔が熱くなるのがわかった。
小瑠璃が横で、酒を吹き出した。
狗守鬼にかかる。
慌てた小瑠璃が、あたふたとハンカチ片手に彼の胸元を拭く。
つばきがゲラゲラ笑っているが、おれは、急激にテンションが下がる。
あのピアニストのように繊細で芸術的に美しい白い指が、よりにもよって、
狗守鬼の野郎の胸元を、丁寧にそれは丁寧に拭っているんだ。
あ!
大丈夫?ごめんね。って、今、覗き込んだ!
二人の顔が10センチメートルまで接近してる!!
「このヤロー!!」
気付けば、おれは叫んでた。
叫びながら、テーブルにあったグラスを狗守鬼めがけて投げつけてた。
しっかり狙ったつもりが、
小瑠璃に命中。
あれだな・・。慌てると、ろくなことが無い。
あっさりと気絶した小瑠璃を、狗守鬼が抱きとめる。
おれが何か言おうとしたら、横面に強烈なパンチを喰らった。
「何やってんのよー!!このばか麒麟!!」
女の子とは思えない、壮絶な威力だった。
歯が数本、吹っ飛んだ。
と、言う事で、楽しいはずのディナーは台無しになった。
気を失ったままの小瑠璃を抱きかかえて送り届けたのは、狗守鬼だった。
つばきが、それこそ尊敬の眼差しで奴を見る。
そしておれにむかって、アカンベーをした。
彼女は、得体の知れぬおれを、屈託無く受け入れてくれたと言うのに。
嫌われたようだ。
3人が柔らかな明かりの灯る小瑠璃の家へと消える。
彼の家は、薄い桃色のオーラで囲まれてる。
とても安定した、穏やかな空気で包まれている。
そこに住まう家族の気を反映しているんだろうなと、ぼんやり思う。
ふいに、鴉や蔵馬の屋敷が脳裏を過ぎった。
それは豪華な造りの館であるが、こんな包み込むような暖かさは微塵も無い。
時に、平気で殺意を含んだ気が充満してたり。
世界が違うと、こうも・・・。
思わず、溜息を洩らしそうになる。
さて。どうして良いものか判断しかねて外で佇んでいると、
おれの隣に花龍がいるのに気が付いた。
本当に気配の無い娘だ・・。
ちょっと話しかけてみる。
「狗守鬼と暮らしてるみたいだけど、彼の、あんた、何?」
おれの問いかけに、彼女は振り向きはしたが、
小首を傾げるだけで、何も返事はなかった。
大きな、見開かれた瞳は、ルビーを彷彿とさせ、艶やかな長い髪が
鴉に負けず劣らず美しかった。
「ふふふ。おれ、弱いんだよな。こんな艶やかな長い髪に。」
そっと指先で触れてみた。
ゾクリ。
背筋に殺気。
殺られる!?
そう感じたときには、おれの身体は10メートルほども横に飛びのいていた。
振り向く。
視線の先には、狗守鬼がいた。
眼光だけで仕留められる・・かと思うほどにその瞳が赤くうらうらと光り、
こちらを射抜いてくる。
怒りにも似た妖気が、徐々に上がっていく。
おれもそれに合わせて、レベルを上昇させた。
睨み合いが続く。
「帰ろ・・・。」
鈴の音のような声が小さく響く。花龍であった。
嘘のように消滅していく彼の妖気。
わけがわからず、おれは、状況を見守る。
すれ違い様に、
「おまえ、ウザイ。」
と、狗守鬼が一言。
振りかえると、もう、二人の姿はそこにはなかった。
窓からそっと忍び入る。
鍵など、妖狐蔵馬の血を受け継ぐおれには、意味がない。
気配を完全に絶ち。
敏感な、つばきに気取られぬよう。
「・・ああ・・、麒麟・・あなたですか。」
少し額を押さえながら、ベッドから小瑠璃が起き上がる。
「ごめん。手元が狂った。」
素直に謝罪し、許しを乞う。
「でも、なんでグラスを?」
と、問う小瑠璃に、
「笑ってもいいよ。嫉妬だ。」
と、これまた素直に答えてやった。
おれが、小瑠璃を好いてやまないこと、そしていつも隣にいる
(実際にはそうでもないのだが・・。)
狗守鬼が気に入らないこと。
彼がコロコロと笑った。
「友達は多いほうがいいじゃないですか。僕とだけ友達なんて勿体ない。
彼はあれでなかなか良い奴ですよ?
ね?そんなに邪険にしないで。きっと貴方達、良い友になれますって。」
わかってない。
おれがあんたを好きの意味を。
そっと頬に手を伸ばす。
白磁の滑らかさは、鴉にそっくり。
やばい・・。硬くなってきた。
犯っちゃおうかな・・。
その痩せた身体を組み敷いて。
今、おれは、良からぬとてもイヤラシイ事を考えていると言うのに、
小瑠璃ときたら、無防備に不思議そうな顔をして、おれをじっと見つめてくるんだ。
卑怯者め。
唇を白い頬に微かに寄せる。
「おやすみ。」
そう言って、おれは窓から身を躍らせた。
狗守鬼とは、遠からず一戦交えるだろうと思う。
あの時の眼。
あれは、強烈であった。
決して許さぬ。
髪筋のひとつでも触れよう輩は、決して生かしてはおかぬ。
そんな眼であった。
あの娘に惚れてる・・・ってことか。
あいつがねぇ・・。意外だな・・。
尤も、おれは親の倒錯した性の部分ばっか引き継いだようで、
女の子には、どうにも興味は湧かぬ身。
心配御無用ってことなんだけど。
あ。これは狗守鬼に関しても言えることなんだ。と、今気付く。
奴が花龍を好きだってことは、小瑠璃とは何でもないってことなんだ。
ま、なんでもいいや。
純粋に強い奴との対戦は、おれも望むところだ。
バトル好きな自分に、ふと満足に浸る。
鴉の血が脈々と自分にも。
バトルっつか、鴉の場合は、殺し好きなんだけどさ。
この世界に二度と行くなと制するわりに、縛りはしない放任主義な、
一応、親の顔を思い浮かべ、ニンマリ笑み、ぐぐぅっと伸びをひとつ。
古びた神社の社で、夜を明かす、おれであった。
その時は、間をおかずやって来た。
ばったりと出くわした森の中。
「よぅ。狗守鬼。彼女、元気?」
別に皮肉った訳じゃない。
小瑠璃と関係が無いのだとわかれば、彼への敵意も無くなった。
あまり表情に変化のない奴の眉が、少し動いた。
狐譲りのサービス精神が頭をもたげ、言葉が続く。
「彼女の髪、本当に綺麗だよね。」
誉めてやったつもりなのだが、どうやら怒りを誘ったようだ。
爆音とともに、炸裂した妖気塊が、恐ろしいスピードで襲ってきた。
慌てて飛びのき、やっと理解する。
彼にとって、花龍はスイッチだ。
その証拠に、また眼がゆらゆらと真紅の燐光を発する。
「な、なんだよ!おまえ!!せっかく誉めてやってる・・お、おわっ!」
二撃目が飛んできた。
「失せろ。犬。」
狗守鬼のボルテージが、何もそこまで・・と言いたくなるくらいに上昇している。
「おまえの居場所はここじゃない。失せろ。」
スレンダーな体躯のくせに、鋼の筋肉が盛り上がる。
とりつくしまもない。
そら。殺しにかかってる。
こちらも応戦にかかる。
なんて奴だ。
こんなに・・・こんなに強いとは・・!
つか、この殺意。
どんどん濃度が増している。
最初は、確かに花龍が引き金となってはいたが、今は・・。
理由なんて関係ない。
生粋の殺意。
こういう奴だったんだ・・。
おれの放出系の妖気を余裕で受け止めやがった。
ちくしょう。こっちもちょっと本気出さなきゃな。
はっと言う気合とともに、更にレベルをアップする。
メラメラと髪がたなびき、黒髪の部分が金色に変化した。
ぶつける。
まさに、ストレートにぶつける!!
ぶつける妖気をその先で、さらに具現化する!!
と・・!!
奴の後方に、佇む少女。花龍であった。
やべ!!
巻添えを喰らうぞ・・!
おれが、回避すべく、ベクトルを変化させた時、狗守鬼が彼女を庇いながら、
しかし、それでもとどめの一撃を送ってきた。
除ける!
左肩に灼熱の痛みを感知した。
反れはしたが、それでも肩に命中だ。
おれの身体が木の葉のように吹き飛び、大木を幾本もなぎ倒す。
5本目でようやく止まったが、左腕は跡形も無く、姿を消していた。
すぐに体勢を立て直す。
奴なら、きっと息の根を止めに、おれが吹き飛ぶと同時に、その方向に迫るはずだ。
目を凝らせば、奴は、始めの位置にいた。
・・・甘いな・・。
だが、迫られていたなら、危なかった。
てか、頭にきた!!
もう、ぶっ殺す!!
親父の「冷静沈着に。」と言う言葉が過ぎったが、別にいいや!
地飛沫を舞い上がらせながら、地を駆ろうとしたその時。
ぐっと、恐ろしい力で、引き止められた。
「おまえ、死ぬぞ。」
耳元でひそと囁くその声は、鴉であった。
「せっかく、相手の鬼気が収まったと言うに。」
見れば、狗守鬼は花龍の肩を抱き、その身を翻し、帰っていくところであった。
「救いようの無い馬鹿め。自分の技量と相手との差も判断できぬか。」
鴉の手がおれの負傷した肩口にかざされた。
爆発音。
「ってーーー!!!何を!!」
焼け焦げた肉の匂いと白煙をあげる自分の肩、そして酷薄な笑みを浮かべる鴉を交互に見る。
「血止めだ。見ろ、この血海を。」
「・・あ・・・。」
「勿体無い。無駄に流すくらいなら、私によこせ。」
つぃと喉元に近づく鴉の蒼白い顔を押しのけながら、それでもおれは歓喜に震える。
「おれを・・・助けてくれたんだ・・。」
頭頂に衝撃。
また、拳で殴られた。
「違う世界の生物の躯をここに曝すわけにはいくまい。また、それ以前に。
おまえが、この世界の住人に何くれとなく影響を及ぼすことは、しいては要らぬ歪みを
発生させる、非常にややこしいことになる。」
そうだった・・・。
と、項垂れるおれに、
「くくく。私は、別にかまわんのだがな。面白くなること必至であって大歓迎さ。だが。
狐がそれを許さない。」
「勿論。許さん。」
蔵馬が霧とともに現れた。
「おやおや。酷い負傷ではないか。父さんは心配だぞ。」
と、言いながら、腰に両腕をまわし抱きしめてきた・・・と、思ったら、そうではなかった。
ぐいぐいと力を入れられ、今にもおれの背骨がバキリと折れそうだ。
「言うことをきかぬ子のお仕置きだ。」
耳を引っ掴まれ、引きずられ、そうして、もとの世界へと連れ戻された。
出血甚だしく、おれは不甲斐なくも途中で意識を飛ばす。
鴉の胸にもたれかかって。
耳に微かに聞こえてきた二人の会話。
「雷禅の孫で、浦飯の息子だそうだ。」
「あの気。尋常じゃあない。雷禅をも上回る。奴は十分の一も力を出していなかったはず。」
「くくく。このチビ。命拾いをしたか。」
「あの少女。彼女が行くも退くもを左右する・・。」
「そんなところだ。だが・・・。面白いぞ。奴の愛しかた・・。」
「喰らう。」
「くくく。そうだ。あー、面白い。そんな感情が根底に流れている。」
何?喰らう?何、それ?
好きな奴を喰らうの?
信じられない・・。
なんて嫌な奴。
やっぱり、おれ、あいつ、嫌いだ。
大嫌いだ。
閃光が走る。次元を潜りぬけた・・。
もう、会えないのかな・・。
小瑠璃・・。
友達・・・。
で、いいから・・・。また、会いたい・・な・・。
意識が完全に無くなる前に、薄っすらと微笑む小瑠璃の顔が見えた。
霞みがかかる頭で、ああ、そうか・・これは鴉だ・・・と、認識し、
おれは、口元が少し綻ぶのを自覚した。
END.
サーフさんのお言葉。(日記より拝借)
●リクにはなかった、花龍ちゃんが登場してます。(つばきちゃん、鴉や蔵馬も・・)
しかも彼女を登場させたら、狗守鬼君が、ちょっと、その・・。
無関心を貫けなくなっちまいました。
ですので、かなり反応されております。
すみません!こんな感情的になるの、狗守鬼くんじゃねーー!
とのお叱りは甘んじて・・!
でも、でも・・・。彼らしいボルテージの上がり方を、
一生懸命、考えたつもり・・・す(汗)
管理人よりコメント。
●どう!!?この素敵なお話!!!!!!(大興奮)
麒麟君がもう・・・っ・・・君はどうしてそんなに素敵なんだ・・・っ!!!
個人的に麒麟君には、狗守鬼を思いっきり嫌っていて欲しいvv
あーーっ、いけ好かねぇ!!何だコイツ!!腹立つ!!!って。
つばきもきっと怒ってないよ!!嫌ってないよ!!次会った時には多分
『麒麟君てば、お兄ちゃんは弱いんだからぁ。投げ付けるんなら紙コップにしてあげてネ☆』
とか言ってると思います!!(何て酷い妹)
しかし麒麟君、妖力を解放すると鴉みたいに黒髪が金髪になるんですね!!
良い事知っちゃったなぁvvvカッコイイなぁ麒麟君!!!!
麒麟君、是非また両親の隙をついて遊びにいらしてね!!!
そしてサーフさん!!!!こんな素敵な小説を、本当に本当にありがとう御座いました!!!!
本気で幸せです・・・!!!嬉しいです!!!!
そして・・・興奮のあまり、勝手にこんなのを描いてしまった・・・
後日談?挿絵ならぬ挿漫画?
どれにしても、勝手に描いてごめんなさーーーい!!!!
小説の魅力を削いでしまった・・・;;;
※大きなサイズは漫画部屋に置きました。