「美味しかった?」
「うん、とても美味しかったよ」
「そっかぁ…食べてくれたの、カヲルだけだよ」
「それは、お母さんを壊すのが勿体無かったからじゃないかな?」
「でもチョコレートだし、執事さんが作ってくれたし…何より恥ずかしいし」
「良いんじゃないかな、とても綺麗だし」
「…物凄く恥ずかしいよ…」
「そう?それにしても、執事さんは凄いね、一日で作ってしまうんだから」
「そうだね、どうやって作ったのか、謎…」
「皆の彫刻とか作って貰ったら、綺麗に出来そうだね」
「う、うん…でも、飾るのが怖いかな…」
「そうかな?じゃあ、皆の誕生日には、その人の等身大ケーキでも作って貰う?」
「た、食べられないよ!…それに、執事さんの誕生日は、どうするの?」
「ああ、それもそうだね…それにしても、彼の誕生日って、いつなんだろう?」
「…私も知らない…」