KKKエッチ談義 その4



人物紹介
手塚 
青学高等部2年。
美形の完璧超人。意外と短気で暴力的。
容赦無しの薄情な人。でもノリは良い。
千石 
山吹高校2年。
ラッキーな割に不幸な目に遭う。
手塚のハリセンを良く喰らう。めげない。
跡部 
氷帝高等部2年。
この中では一番常識人。巻き込まれ型。
手塚曰く『都合の良い男』。結構良い人。




「これでどうだ!」
「・・・ダメみたいだぞ」
「えーっ!じゃあやっぱ上の選択肢だったのかぁー」
「明らかにダメだろう、さっきのは」
「うー。なんかさぁ、別の道も示してあげた方が良いのかなーって」
「基本的には褒め殺しにすれば良いんじゃないか?」
「褒め殺し・・・た、確かに、女の子はそれに弱い・・・!」
「・・・お前も一応女だろう、生物学的には」
「何その心底認めたくない感じー!!」
「実際認めたくないからな」
「くっそー、どーせ天根さんみたいに美人じゃないやーい!!」
「・・・何やってんだテメー等、人の部屋で勝手に・・・」
「ゲーム!」
「見ればわかるだろう」
「いや、だからそれを何で人の部屋で勝手にやってんだっつー・・・」
「だって跡部君家のテレビおっきぃんだもん」
「あーもー文句言うのも面倒臭ぇ、勝手にしやがれ」
「はいはーい、じゃあ続けよーか手塚君!」
「まだやるのか?」
「モチ!だって悔しいじゃん!!ここまでやってオトせないなんて!!」
「てーか・・・何のゲームだ?コレ」
「恋愛シュミレーション!」
「ギャルゲー、とか言う奴だ」
「頼む手塚、コレ以上お前のイメージを壊す言葉を言うな」
「意外と面白いんだよコレ」
「見ていて腹が立つ場面も多いがな」
「それは言わないお約束ー♪ゲームなんてこんなモンだし、現実じゃもっと腹立つ女の子いるでしょー」
「まぁ、それはそうだが」
「つーか、何でそれを持って来たんだよ。ゲームなら他にもあんだろ」
「だってぇ、ホラーだと跡部君が怖がると思ってー」
「誰が怖がるか!!」
「夜に手洗いに行けなくなられても、責任が取れないからな」
「なるか!!」
「お漏らしされたらもっと困るしぃ」
「千石テメェ!!」
「・・・あ、ターゲットの女の子の好感度上がった!」
「・・・名前呼びになったな」
「やったー♪なんかこーゆーのって嬉しいよねぇー!」
「・・・まぁ、達成感があると言えば、あるな」
「・・・ちょっと待て、名前で呼ばれてんのは良いが・・・何で『景吾』って呼ばれてんだ、コレ」
「主人公の男の子の名前を『跡部景吾』にしました」
「はぁ!?テメ、誰の許可取って・・・」
「ちなみにあだ名は『キング』」
「一瞬にして世界観が変わるだろーが!!」
「あ、『景吾』がデート断られた、可哀想に〜」
「恥ずかしいあだ名だしな、一緒に歩くのが嫌だったんじゃないか」
「よーし、次やる時は『手塚国光』でプレイしやがれ!!」






週に何回?


「さて、無事にハッピーエンドクリアした所で・・・」
「見ててサブイボ立ったぜ・・・」
「次は『手塚国光』、あだ名は『鉄仮面』でプレ・・・」


ガッ!


「ひきゃっ!!ななな、なんで蹴るのぉ!!?暴力反対!!反対!!」
「悪い、足が長いものでな」
「クッ・・・人生で一度は言ってみたい台詞・・・!!」
「お前じゃ無理だろ、短足」
「このやろー!!次のプレイも跡部景吾にしてやるー!!一人身エンドにしてやるー!!」
「やめてやれ、現実だけで十分だろう」
「蹴るぞテメェ!!」
「うぅぅ・・・じゃあ大人しく猥談でもしてるよーだ」
「そうしておけ」
「どうしてそこには賛同するんだ、お前」
「てゆーかさぁ、跡部君も手塚君も、また部長引き継いだじゃん?」
「ああ」
「俺等以外に務まる奴なんざいねーだろ」
「ま、そこに異論は無いんだけど、結構高校の部活もハードでしょー?」
「流石にな、中学の時の感覚では、ついていけなくなるだろう」
「体力も使うし、疲れも溜まる。そんな部長のお2人は、週に何回くらいエッチするんですかー?」
「・・・それが聞きたいが為の前振りか」
「さっさと単刀直入に聞けば良いものを」
「良いじゃんたまには!・・・で、手塚君は?週1くらい?」
「・・・そんなにする物なのか?」
「え、しないの?じゃあ、2〜3週間に一回とか?」
「まぁ・・・そんな物だな」
「えー、若い盛りなのにぃー。足りてるー?」
「大体、どちらの家にも家族がいるんだ。そんな頻繁にするのもな」
「あー、それはあるかも・・・」
「テメーはどうなんだよ、千石」
「あたしんトコ?んー・・・週に2・3回?」
「多くないか?」
「あっくんのバイタリティ考えたら少ないくらいじゃない?」
「化けモンか・・・」
「それに付き合っている千石もだ」
「あたしだって死に掛けだい!!・・・で、跡部君はー?」
「ぁあ?」
「不二さんとセフレでしょー。何回くらい?」
「決まっちゃいねーな・・・アイツの気紛れだし、こっちから誘っても断って来る事だってザラだ」
「さすが不二さん・・NOと言える女・・・」
「お前も少しは見習え」
「あうぅ・・・返す言葉が無い・・・。じゃあ恋人がいた時はどんくらいだった!?」
「週1程度じゃねーの。水曜はオフだったしな」
「あ、やっぱー?あたしもそんくらいが良いなー」
「だが今の状況で突然回数が減ったら、それはそれで心配だろう」
「まあね!浮気!?とか、不能!?とか思っちゃう」
「どっちも嫌だけどな、結構」
「てーか浮気なんて絶対ダメだよねー」
「それは確かにな」
「さすがに、なぁ」
「だよね!だよね!浮気はキスまで!!だよね!!」
「「いや、それはおかしい」」










END.


本題である『週に何回?』にあまり触れていない衝撃。
ギャルゲーに持っていかれた感がある。
千石さんは意外とおおらか。でもあっくんは千石さん一筋だから大丈夫。
寧ろ酷いのは不二さん。跡部を振り回しながら本命は後輩の男子です。