*まずは自己紹介*

(カンペを見ながら)「えー、じゃあ全員揃ったので、自己紹介から・・・」
「何でお前が司会なんだよ」
「知るかよ!俺の席に紙が置いてあったんだよ!・・・それとも、誰かやるか?」
「貴様がやれ」
「俺は良い」
「・・おい御坂、お前は」
「いや、雨月司会者の進行でいーです」
「んじゃ文句言うなっつーの!・・・あー、気を取り直して、自己紹介な」
「こう言うのは司会者からだろ」
「わぁったよ。えっと、俺は雨月威雲18歳。普通の高校生です。巴っつー許婚がいます。宜しく」
「普通の高校生?嘘つけよ」
「何を疑ってんだテメー。俺と中学一緒だったろ!」
「寝てても人が近く行くと気配察知して飛び起きる高校生は普通じゃねーよ。お陰で修学旅行ン時怖かったよ!」
「っせぇな!悪かったよ!」
「・・・確かに霊気も妖気も感じないが・・・少し気になるな、貴様の左頬の傷」
「え。・・・な、何が気になるって?」
「左頬の十字傷だ。お前、誰かの怨みでも買ったのか?随分禍々しい傷痕だな」
「あー・・・いや、うん、まぁ・・・何と言えば良いのか・・・」
「何だ、三角関係の縺れとかか?」
「何でわかるんですか!!?」
「・・・当たりなのか?何となく言ってみたんだが・・・若いのに随分な経験をしているな」
「ど、どうも・・・」
「すげー、年の功って奴ですか」
「そんなに歳は食ってないつもりだが・・・まぁ、良いか」
「えー・・・とにかく!俺の自己紹介はこんだけ!宜しく!じゃあ次御坂!」
「俺!?・・・あー・・・えっと、御坂拓也です。雨月の中学時代の同級生です。彼女がいます、以上!」
「・・・そーだ、お前の彼女ってどんな子?写真とか持ってねーの?」
「持ってねーよンなモン・・・あ、携帯写真ならある」
「お、見せろよ、可愛いのか?」
「お前、雪代がいる癖に・・・まぁ良いけどさ。・・・ホラ、この赤い髪の子」


全員携帯を覗き込む。


「・・・・・可愛いけど、不良?」
「ち、ちげーよ!生まれつきなんだってよ!この髪!」
「マジ!?・・・って言ったら、そっちの2人も・・・?」
「ああ、生まれつきだ」
「生憎人間じゃあないんでな」
「えー・・・そ、そう・・・って、人間じゃないって本当だったのか君!!冗談じゃなかったのか!!?」
「先にも言った筈だ」
「・・・・いや・・・え?な、あれ?ど、どーなってんだ・・・?」
「・・・・この赤い髪の女も、どうやら人間じゃあないらしいな」
「え、何でわかんの!?・・・・・・・・あ」
「・・・御坂、今の反応は何だよ。まさか・・・冗談やめろよ?彼女が人間じゃねーとか・・・」
「赤髪君!!言うなよ頼むから!!」
「・・・・今更言っても遅いだろうに・・・・」



*続・自己紹介*

「・・・色々混乱もありつつ、次!じゃー・・・人間じゃないってゆー赤髪君!」
「・・・紅夜だ」
「かっ・・・簡潔ぅー・・・」
「ねぇ、君妖怪だろ?何つー種族?」
「吸血種族だ。名は特に無い。・・・貴様の女も妖怪だろう、何と言う名だ?」
「え、南野?南野は”蔵馬”っつー名前だよ、昔は妖狐って妖怪だったらしいけど」
「・・・盗賊妖怪か。妖狐蔵馬は人間に憑依したんだったな。・・・それがまさか、人間の男に現を抜かしているとは」
「い、良いじゃねーか、今は一応人間の女の子なんだしさぁ」
「フン。まぁ、俺には関係無い」
「・・・あのー・・・話について行けてます?」
「いいや。ついて行くのは疾うに諦めてるからな」
「そ、そうですか・・・・・」
「進めて良いんじゃないのか?司会者」
「え、あ、はい!あー・・・じゃあ、最後、お願いします」
「ああ、俺か。・・・名はバジル。一応ハンターだが・・・まだそこまで連載が進んでないな」
「「?」」
「いや、こっちの話だ。年齢等の質問については黙秘させて貰う」
「えー、そうなんですか?・・・まぁ良いや。でもハンターって、何か狩りとかするんですか?」
「ん?・・・ああ、そっちのハンターじゃない。確かに珍獣ハンターもいるが、俺は特に専門分野を持っていないからな」
「「??」」
「だが、貴様もただの人間ではないだろう。・・・妖気ではないな・・・貴様から感じる気配は」
「念オーラの事を言ってるのか?」
「念・・・か、なるほど・・・人間の持つ気をコントロールしている様だな」
「まぁ、そんな物だ」
「・・・・なぁ、雨月」
「・・・何だ」
「・・・・何の話してんの?」
「・・・俺が一番わかんねーよ・・・」












次のページ