*質問タイム*

「さて、自己紹介も済んだ所で、質問タイム!気になった事があったらどんどん質問どーぞ!」
「はいはーい!」
「却下」
「てめっ、まだ質問してねーだろ!!」
「どーせこの傷の事聞きてぇんだろ!!却下却下!」
「何でだよ!ンなにキツイ事があったのかぁ?」
「キツイってのもあるし・・・第一、こんな事言って信じる奴いねぇ!・・・ってのが、本音」
「はぁ?」
「信じる奴がいない?」
「そ、そう。信じらんねーって、こんな話」
「・・・何があったのかは知らないが、ここには妖怪がいるんだ、今更だろう」
「う・・・・そ、そうだった・・・・本当に妖怪なのか知らないけど・・・・」
「何だ、証拠を見せてやろうか?」
「え?・・・・うわああああ!!!何それ!!手から変な光出てるよ!!?」
「妖気を物質化させただけだ、騒ぐな」
「へー、俺の彼女は植物とか使ってるよ。すげー痛そうな鞭とか。てか実際結構痛かった」
「フン。妖狐蔵馬は魔界の植物の扱いに長けていたからな」
「・・・ホラな。多分妖怪の存在より、お前の経験した事の方が現実味あるかも知れないぞ」
「・・・・・・ああー、わかりましたよ!じゃあ、簡潔に説明しますけど・・・・・・
      ・・・・・・・・・・タイムスリップしました」
「「「タイムスリップ?」」」
「もう複雑過ぎるんで、ガーッと言いますよ!!まず、俺の許婚と一緒にタイムスリップしました!
      更にその時代に俺の許婚の前世の旦那がいて、更に俺の許婚は前世と同じ容姿らしくって・・・
      丁度俺の許婚と前世の旦那がバッタリ会っちゃって、更に俺も巻き込まれちゃって・・・ええっとー・・・」
「待て待て待て待て!!わかんねぇ!!何が起きたんだつまり!!!」
「っだーから!つまり許婚の前世の旦那と三角関係になってその旦那に斬り付けられて残ったのがこの傷だって事だ!!」
「・・・・・確かに三角関係だが・・・・お前と許婚にとっては、良い迷惑だな」
「ホントですよ・・・もう、今でさえ夢に見ますからね、その日の事とか、その旦那さんの事」
「その旦那、随分貴様の許婚に執着している様だな。まぁ、自身の妻が目の前に現れたんだから、仕様も無いか」
「で、でもさぁ、確かに見た目とか一緒でも、結局雪代はお前の許婚で、その旦那さんの奥さんじゃねーじゃねーか!」
「だからそー言って納得して貰いたかったんだけど無理だったんだよ!!」
「だが、お前18だろう?18の妻を持ったとは・・・若いのか?その男」
「あ、いえ・・・何つーか、その旦那さん・・・10年くらい前に、奥さんを殺しちゃったらしくて・・・」
「はあああ!!?何だそれ!!!」
「俺が知るかーー!!!っとにかく!!許婚の前世の旦那につけられた傷だよ!!タイムスリップしたからな!!」
「ふ、ふーん・・・・何つーか・・・・無理すんなよ。お前も巴も」
「・・・サンキュー・・・」
「・・・そうだ、俺も質問がある」
「へ?誰にですか?」
「ああ・・・紅夜、だったか?」
「何だ」
「その赤い模様、刺青なのか?それとも、皮膚の模様か・・・」
「あ、それ俺も気になってた!」
「皮膚の模様だ。種族特有の物だからな」
「・・・そーいやさ、人間界の太陽が嫌いっつってたよね、全然こっち来ないの?」
「時々、雨の降る日に」
「ふーん。・・・ってか、よく来られるよなー。君、B級以下?」
「妖気を抑えて人間界に来ている。でなければ結界に阻まれる」
「あ、そっか。・・・え、じゃあ本当は何級な訳?」
「想像に任せる。・・・が、少なくとも妖狐よりは腕が立つつもりだ」
「げ、マジで・・・?」
「・・・あー、話がわかんなくなって来たんで、次行くぞー、次!」
「雨月ー、お前は質問ねーのかよ」
「俺?・・・じゃあ、バジルさんに質問」
「何だ?」
「バジルさんって、何処から来たんですか?国が違うって言ってましたけど」
「ああ・・・今はヨークシンにいる」
「よ、よーくしん?・・・やっぱ、海外なんですね・・・」
「でも、日本語上手ですよね、こっち来て長いんですか?」
「いいや、俺もここに来て驚いたが、どうやら言葉に違いがほとんど無いらしいな」
「「マジで!!?」」
「多少の意味の違いはあるがな。・・・それと、文字も違う」
「へぇ・・・どんな文字なんですか?」
「こんな文字だ」
「「・・・・・記号?」」
「・・・・・文字、だ」
「・・・俺も貴様に1つ聞こう」
「俺も随分人気だな、何だ?」
「念とか言ったな、貴様が持つ特殊な気配は。少しそれに興味がある」
「ああ、別に何て事は無い。こんな風にオーラを物質化させたり、物を操る事の出来る能力だ」
「「うわっ!!?女の人!!?」」
「なるほど・・・それが貴様が念で作り出した物質か」
「ああ。と言っても、得意不得意がある。俺の系統から行くと、こうした具現化や操作が得意になる」
「ほぅ」
「オーラを物質化するのは具現化系。生物を操るのは操作系。俺は特質系だが、この2つとは極めて相性が良い系統だ」
「それを識別する方法はあるのか。恐らく本人の素質にも由るのだろうが」
「色々あるな。簡単な方法としては・・・」
「・・・・おい、御坂」
「・・・何だよ、雨月」
「・・・・ついて行けてるか」
「・・・・・・・ごめん、無理」











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